2025年5月18日、江藤拓農林水産大臣が佐賀市で行った講演にて、「私はコメを買ったことがない。支援者の方がたくさんくださるので、まさに売るほどある」と発言し、SNSを中心に大きな批判を集めています。
物価高騰や生活苦が深刻化する中でのこの発言に、「国民感覚とズレすぎ」「まるで他人事」などの声が噴出。発言後には釈明も行われましたが、収束の兆しは見えていません。
本記事では、炎上の経緯に加え、江藤大臣の経歴や、政府が進めている備蓄米放出の最新動向についても詳しく解説します。
「米を買ったことがない」発言の内容と波紋
江藤大臣は佐賀市での講演中、「私は米を買ったことがない。支援者の方がたくさんくださるので、まさに売るほどある」と述べました。この発言に対し、ネット上では以下のような反応が飛び交っています。
「このご時世に何言ってんの?」
「米の値上げで困ってる人がたくさんいるのに」
「生産者への敬意が感じられない」
特に、小沢一郎議員はSNSで「消費者には自慢、生産者には失礼」「コメ不足の元凶は世間知らずの大臣」と強く批判しました。
翌19日、江藤大臣は「正確性を欠いた発言だった」と釈明。妻の江藤順子氏からも米は買っている」と指摘されたことを明かし、発言の撤回を余儀なくされました。
妻・江藤順子氏に関する記事はこちら!
江藤拓農林水産大臣のプロフィール・経歴
項目 | 内容 |
---|---|
生年月日 | 1960年5月18日 |
出身地 | 宮崎県 |
学歴 | 成城大学経済学部 卒業 |
政治経歴 | 2003年 衆議院議員初当選 2019年 第一次安倍第4次改造内閣で農水相就任 2024年 再び農林水産大臣に就任 |
江藤氏は父も国会議員を務めた政治一家出身。農業政策に精通し、過去には「農産物の輸出促進」「スマート農業の推進」に注力した実績があります。
しかし、その一方で、過去にも「減反政策はもう終わった」などの不用意な発言で批判を浴びており、今回の発言で再び「国民感覚とズレている」「無能」といった厳しい評価が飛び交っています。
米価高騰の現状と政府の対応策:備蓄米の放出
2024年後半から2025年にかけて、日本では天候不順やインバウンド需要の影響で米の価格が急騰。特に都市部では5kgあたり数百円単位での値上げが続き、家計を直撃しています。
こうした状況を受け、政府は以下のような対応を進めています。
- 2025年5月14日:10万トンの備蓄米を市場に放出(4回目)
- 6月以降も毎月10万トンを目標に放出を検討
- 農林水産省が定期的に入札を実施し、市場価格を安定化
政府は、夏以降の新米収穫まで市場の需給を安定させるため、段階的な備蓄米の放出を計画中です。これにより、消費者の負担を少しでも軽減しようという狙いがあります。
まとめ:発言撤回では済まされない「ズレ」の問題
江藤拓農林水産大臣の「米を買ったことがない」発言は、国民感覚から大きく乖離しており、単なる失言として片付けられない深刻さがあります。
また、現在政府が進めている備蓄米放出の政策も、抜本的な価格抑制にはつながっておらず、国民の不安や不信感は根強いままです。
政治家として国民生活に寄り添った言動と行動が、今まさに求められています。